■人が亡くなった時は、どうすればいいの?(亡くなった直後から、満中陰法要(49日)まで)

  1. まずはお手次のお寺(檀家寺)に電話して、ご遺体が家に帰ってくる時間を伝え、臨終勤行(枕勤め)をお願いします。
  2. 僧侶が自宅で臨終勤行(枕勤め)を終えたら、通夜、葬儀の日程を相談します。
  3. お寺に無上仏様(阿弥陀如来の絵像)をお迎えにいきます。ただしお迎えにいく時は、運転手と無上仏様を抱える人が必要になりますので2人でいきます。
  4. お寺に到着すると、必ず本堂の扉の前で無上仏様を受け取ります。この際は、首から紐をかえるようにして受け取ります。(※写真の様に)
  5. 無上仏様無上仏様

  6. 自宅に戻ったら写真のように床の間に無上仏様を御掛けします。あくまでも御本尊なので御佛飯を御供えします。
  7. 無上仏様

  8. 通夜、葬儀、初七日法要では、御勤めが終わり次第、僧侶の待合室に行って御勤めの御礼を申し述べます。
  9. 葬儀の翌日から御命日を含めて七日目まで毎日、僧侶が伺って七日参りの御勤めを行います。本七日からは一週間ごとに49日(満中陰)まで七日参りの御勤めに伺います。また無上佛様は本七日の御勤めが終わったら、その日のうちに御寺にお返しください。お返しする時も運転手と無上佛様をお抱えする人の2人で、御迎えに行った時と同じスタイルで行います。
  10. 49日(満中陰法要)の日程については七日参りの時にでも相談されればよいでしょう。満中陰法要は御命日から三月にわたってはいけないとか、土用にはいってはだめだとかいう話がありますが、まったくの迷信俗信です。浄土真宗ではそのようなことは言いませんので気にせず、日程を決めましょう。
    また、納骨は満中陰法要の後に行います。

※その後の月忌参り(月命日)は住職と相談しましょう。

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■年回法要(年忌法要)はどう行ったらいいの?

  1. まずはお手次の御寺(檀家寺)に日程の相談に行きます。電話でもかまいませんが、御寺まで伺ったほうがより丁寧でスマートでしょう。この時に予定日の候補を何日か用意していったほうがいいでしょう。できるだけ早く相談にいったほうがいいですが、差し迫ったからと言って、法要を行わないのはよくないので、いくつか予定日の候補を持っていきましょう。また年回法要には自宅で行うケースと御寺に行って行うケース(あげ法事)がありますので、都合に応じて御住職に相談しましょう。またこの時に法要の後に御膳があるのかないのか、また出席してもらえるのかを聞きます。最近では御膳のない法要も増えてきています。しかし、あくまでも法要のメインは御勤めと御法話であって御膳ではありません。亡き人の御縁をお借りして仏縁を結ぶことが大切なのです。御膳がない場合は御布施と一緒に御直しとしてお渡しすればよいでしょう。
  2. 法要の準備ですが、まずは御仏壇と仏間の掃除を行います。そして荘厳(しょうごん)(御供え等)の準備を行います。荘厳は下記の通りです。

  • 蝋 燭 … 7回忌までは白色の蝋燭、13回忌以降は赤色の蝋燭を準備してください。いくつかの年回法要を同時に行う場合は、法要の途中で蝋燭の立て替えを行いますので、必要分御用意ください。
  • 御供え … 御佛飯(おぼくさん)、御花(同時にいくつかの法要を行う際は途中でさし花(花を一本加えること)をおこないますので必要分御用意下さい。)、餅(おけそく)、後は果物御菓子など。
  • 御 香 … 法要中に焼香を行いますので、抹香と香炭、そして回し焼香のための御盆を御用意下さい。
  • 法 名 … 法名は仏壇の前面に配置します。


※仏壇の飾り方は以下の写真を参考にしてください。多少間違っても僧侶がその場でなおしてくれます。

※御寺で法要をお勤めされる場合は法名(必ず!)とお供えを持っていきましょう。

※年回法要には1周忌、3回忌、7回忌以下13,17,23,27,33,50が一般的に行われます。

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仏壇

■他県から引っ越してきてお手次のお寺(檀家寺)が近くにない、または元々お手次のお寺(檀家 寺)がない場合はどうすればいいのでしょうか?

  1. まずは自分の家の宗派(浄土真宗本願寺派(お西)浄土真宗大谷派(お東)浄土宗知恩院派等)を確認する。もともとない場合は結構です。
  2. 近隣で同じ宗派のお寺がないか調べる。調べ方はいろいろありますが、御本山に問い合わせても結構ですし、近くのお寺で聞くと多くの場合はわかると思います。
  3. お寺が見つかれば、御住職に事情を話して、仏事(葬儀、年回法要、月忌参り)等を頼めないか相談しましょう。多くの場合は引き受けてくれると思います。
  4. それでも見つからない場合は富山県西部であれば当長楽寺に御相談下さい。メールでも御相談を受け付けております。

※長楽寺では足に負担がかからないように、椅子での法要も承っております。

椅子

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■そもそも門徒(檀家)ってなに?

そもそも檀家制度(門徒制度)というのは江戸時代にはじめられた寺請制度までさかのぼります。これは江戸幕府がキリスト教を禁止して民衆がいずれかの仏教宗派に属するように、各家の菩提寺を取り決め、寺院に現代で言う市役所の戸籍係のような仕事をさせたものです。民衆は寺院の証明書がないと勝手に転居できず、法要を執り行う慣習が生まれました。ですから、先祖を日本に持つ人は現在檀家寺がないという方も含めて、調査すれば総本家はどこかの檀家(門徒)ということになります。寺請制度は現在ではありませんが、お寺はメンバー制となっていて、檀家(門徒)というのはお寺の正規会員(正規メンバー)といったほうがわかりやすいかもしれません。またお寺の運営維持は門徒(檀家)のお布施や年会費(維持費)等の浄財によってまかなわれています。 しかし現在では転居する方が多く、檀家寺が近くにない、わからないということも仕方ないことかもしれません。

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